寒さが本格化する季節、手軽に楽しめるあったかグルメとして毎年人気が高まる“コンビニおでん”。
最近では暖かい季節でもおでんは人気があるようです。
2025年シーズンは、セブン‑イレブンが新開発の柚子風味出汁を投入したり、ファミリーマートが低糖質メニューを拡充したり、ローソンが国産具材にこだわったりと、各社が特徴を強化しています。
本記事では「味わい」「価格」「具材」「利便性」の４視点から徹底比較し、あなたにぴったりの“マイベストおでん”を見つけるお手伝いをします。
記事の読みどころと比較方法について
本稿ではまず各チェーンのおでんを実際に試食・価格調査し、
1. 出汁の旨味やバランス
2. 一品あたりのコストパフォーマンス
3. 具材ラインナップの豊富さと独自性
4. 購入のしやすさ（店舗数・温度管理・持ち帰り対応）
の４点をスコア化。
さらに「味ランキング」「価格ランキング」「具材ランキング」の総合順位を発表します。
後半ではおすすめの具材や自宅アレンジレシピ、購入時のコツまで網羅。これ一記事で、今季のコンビニおでんを丸ごと把握できます。
比較評価の基準
味の評価ポイント（出汁の旨味・濃さ・バランス）
まずは出汁そのもののクオリティをチェック。
昆布・鰹節・煮干しなどの配合比率、香りの立ち具合、口当たりのまろやかさ、具材への染み込みやすさなど、出汁のベースとしての完成度を総合評価します。
価格とコストパフォーマンス
一品あたりの価格設定と、その出汁・具材量とのバランスを評価。
例として、ちくわ一切れ70円と60円ではどちらが満足度が高いか、さらにセット購入時の割引やお得なキャンペーンがあるかも含めて検証します。
具材ラインナップの豊富さと独自性
定番具材（大根、玉子、こんにゃく）に加え、その店ならではのオリジナル具材（セブンの「ゆず糸こん」、ファミマの「低糖質つみれ」、ローソンの「国産牛すじ」など）を取り上げ、選べる楽しさと新鮮さをスコア化します。
利便性（店舗数・調理時間・持ち帰り対応）
最寄り店舗での購入のしやすさ、機械の加熱時間やピーク時の混雑状況、専用カップや持ち帰りパックの対応可否など、忙しい日常でもストレスなくおでんを楽しむための観点で比較します。
セブン‐イレブンのおでん：出汁と魅力の解析
味：柚子風味出汁の印象とバランス
2025年シーズン、セブン‐イレブンは新たに「柚子糸昆布出汁」を導入。
昆布と鰹節をベースに、ほんのり柚子が香るさわやかな後味が特徴です。最初の一口は出汁のまろやかさがふんわり口中に広がり、噛むごとに柚子の爽快感が加わるため、重たくなりがちな冬のおでんでも最後まで飽きずに楽しめます。
具材への染み込みも良く、特に大根では柚子のほのかな酸味が大根の甘みを引き立てていました。
価格とコストパフォーマンス
セブンのおでんは単品70～100円台が中心。大根100円、玉子80円、ちくわ70円で計算すると、平均単価は約85円。出汁のおいしさを考慮すると、コストパフォーマンスは高めです。
さらに、好きな具材を3品以上選ぶと「おでん3点セット」で10円引きになるキャンペーン（2025年冬季限定）も実施。セット購入派には嬉しいお得感があります。
具材ラインナップの豊富さと独自性
定番5品に加え、セブン‐イレブンならではの「ゆず糸こんにゃく」「白身魚のつみれ」「国産鶏つくね」が新登場。特に「ゆず糸こんにゃく」は、細切りのこんにゃくに柚子皮を絡めることで、食感と香りの両方が楽しめる逸品。具材数は全16種類とコンビニ最大級で、「今日は色々食べたい！」という気分にしっかり応えてくれます。
利便性（店舗数・調理時間・持ち帰り対応）
全国約20,000店舗と圧倒的なシェアを誇るセブン‐イレブン。おでんコーナーの加熱開始から提供までの平均時間は約4分とスピーディーで、ランチタイムの混雑時でも待ち時間は比較的短めです。加熱後は保温時間が長く、温度が下がりにくい点も高評価。また、レンジ対応の持ち帰りパックを無料で提供しており、オフィスや自宅でじっくり楽しみたいときにも便利です。
ファミリーマートのおでん：健康志向とバラエティの融合
味：まろやかな鶏ガラ出汁に低糖質のアクセント
ファミリーマートは2025年、鶏ガラベースのまろやかな出汁を軸に、昆布や鰹の旨味をじんわり効かせた“まろ旨出汁”を展開。第一印象はやさしい甘みとコクで、口当たりが軽やかなのが特徴です。
そこに「低糖質つみれ」や「こんにゃく麺風しらたき」など、糖質カット具材の芯までしっかり染み込ませることで、健康志向ながら満足度の高い味わいを実現しています。
価格とコストパフォーマンス
単品価格は70～90円台が中心で、大根90円・玉子80円・低糖質つみれ90円で平均約87円。セブンと同等レベルの価格設定ですが、2025年は「糖質オフ3点セット」で15円引きキャンペーンを実施中。
低糖質具材を含むセレクトでも割引が適用されるため、健康を気遣うユーザーにもお得です。
具材ラインナップの豊富さと独自性
定番具材に加え、ファミマ独自の「低糖質つみれ」「こんにゃく麺風しらたき」「大豆ボール」「豆腐カルシウムボール」が目玉。特に「大豆ボール」は大豆タンパクをベースにしながらしっとり食感を追求、満腹感も得やすい一品です。全14種類とセブンにはやや劣るものの、健康志向のラインナップが際立っています。
利便性（店舗数・調理時間・持ち帰り対応）
全国約16,000店舗を展開し、地方都市でも入手しやすいのが強み。
おでん加熱後の提供時間は約5分で、ピーク時にはやや混雑するものの、専用おでんカップの保温性能は優秀。
持ち帰り用には有料（30円）の専用パックを用意しており、しっかり密封して持ち帰りたい人向けの仕様です。
――以上、ファミリーマートのおでんを「味」「価格」「具材」「利便性」の４点で分析しました。総合得点は10点満点中8.5点。次はローソンのおでんを同様に深掘りしていきます。
ローソンのおでん：こだわり出汁と国産具材の本気
味：昆布と鰹節ベースのしっかり出汁感
ローソンは2025年、昆布をベースに鰹節・煮干しをしっかり効かせた「濃厚和風出汁」を採用。
最初の一口から出汁の深い旨味がじゅわっと広がり、具材の陰に隠れがちな旨味もしっかり主張します。
特に牛すじや大根など、煮込みが必要な具材と相性が抜群。
やや塩味は強めですが、具材の素材感を際立たせるパンチのある味わいです。
価格とコストパフォーマンス
一品あたり75～95円台が中心。大根85円・玉子75円・牛すじ95円で平均単価は約85円と、他チェーンと同等水準です。
2025年は「具材3点セット」で8円引きのプチ割引を実施しており、特に高価格帯の牛すじやつくねを含むとお得感が増します。
また、ポイント還元（Pontaポイント）対象商品も一部あり、ポイント利用派にも魅力的です。
具材ラインナップの豊富さと独自性
全15種類の具材ラインナップには、ローソンならではの「国産牛すじ」「うずら卵」「黒胡椒つくね」「白玉しらたき」などを搭載。
中でも北海道産昆布で煮込んだ「国産牛すじ」は、とろけるような食感と濃厚な出汁の相性が高評価です。
また、ピリッとした黒胡椒のアクセントが効いたつくねもほかにはない個性派具材として人気を集めています。
利便性（店舗数・調理時間・持ち帰り対応）
全国約13,000店舗を展開し、都市部でのアクセスは良好。
ただ地方では店舗数がやや少なめのエリアもあります。
おでん加熱後の提供時間は約4分半と平均的で、ピーク時間帯でも待ち時間は安定。
保温性能も標準的で、持ち帰り用には無料のレンジ対応カップを利用可能。
さらに「おでん専用袋」（有料30円）は汁漏れ防止に優れ、テイクアウトにも配慮されています。
――以上、ローソンのおでんを「味」「価格」「具材」「利便性」の４点で分析しました。総合得点は10点満点中8.3点。次はいよいよ、３社のおでんを比較したランキングと、今冬イチオシのおすすめ具材をご紹介します。
味ランキング：ベスト3チェーンを発表
第1位：ローソン（濃厚和風出汁の深い旨味）
昆布・鰹節・煮干しの黄金比出汁が具材にしっかり染み込み、噛むほどに旨味が拡がる点が高評価。特に牛すじや大根との相性が抜群で、「おでんは味で選ぶならローソン」という声が続出しました。
第2位：セブン‑イレブン（柚子風味出汁のさわやかさ）
まろやかな昆布鰹出汁にほんのり香る柚子が、甘みの強い具材にもフレッシュな後味をプラス。バランス重視派からの支持が厚く、最後まで飽きずに楽しめるのが魅力です。
第3位：ファミリーマート（まろ旨鶏ガラ出汁の優しさ）
鶏ガラベースのまろやかな出汁に、昆布・鰹の旨味がじんわり効いている点が好評。低糖質具材ともマッチし、ヘルシー志向でも味の満足度を損なわない仕上がりがポイントです。
価格ランキング：コスパで選ぶならココ！
第1位：セブン‑イレブン（平均約85円＋セット割引）
単品平均約85円とリーズナブル。3点セット10円引きキャンペーンがさらにお得感をアップし、高コスパを実現しました。
第2位：ローソン（平均約85円＋Pontaポイント還元）
平均約85円の価格帯に加え、具材セット8円引き＆Pontaポイントが貯まる／使える点が魅力。実質コストをさらに下げられるのが強みです。
第3位：ファミリーマート（平均約87円＋糖質オフセット割）
平均約87円。低糖質3点セット15円引きで、健康志向ユーザーでも賢く節約できるのがポイントです。
具材ランキング：注目のオリジナル具材トップ3
第1位：「ゆず糸こんにゃく」（セブン‑イレブン）
柚子皮の爽やかさと糸こんにゃくの独特な食感が絶妙にマッチ。細切りで口当たりも軽く、箸が止まらない一品です。
第2位：「国産牛すじ」（ローソン）
北海道産昆布でじっくり煮込んだ牛すじは、とろけるような食感と深い出汁感が楽しめる至高の具材。
第3位：「低糖質つみれ」（ファミリーマート）
大豆たんぱくベースのつみれは、しっかりとした旨味と満足感がありながら糖質オフを実現。ヘルシーさと美味しさを両立しています。
総合ランキングと今冬おすすめ具材
味・価格・具材ラインナップ・利便性の4点総合で算出した「2025年コンビニおでん総合ランキング」は以下の通りです。
- セブン‑イレブン（総合8.7点）
- ファミリーマート（総合8.5点）
- ローソン（総合8.3点）
僅差ではありますが、セット割引の使いやすさと新作柚子風味出汁が評価されたセブン‑イレブンが総合1位に輝きました。
今冬のマイベスト具材3選
- セブンの「ゆず糸こんにゃく」：さわやかな香りが、どの出汁とも好相性。
- ローソンの「国産牛すじ」：深い旨味とトロける食感で満足度MAX。
- ファミマの「豆腐カルシウムボール」：ヘルシーながらコクがあり、スープとの相性抜群。
どのチェーンも強みを持った具材が揃っているので、“味の冒険”を楽しみつつ、自分好みの組み合わせを見つけてみてください。
まとめ：あなたの“マイベストおでん”を見つけよう
2025年シーズンのコンビニおでんは、各社の個性がより際立つラインナップとなりました。柚子の爽やかさ、濃厚な和風出汁、ヘルシー低糖質具材など、多彩な味わいが楽しめるこの機会に、ぜひ食べ比べを。この記事を参考に、“今年のイチオシ具材”を見つけて、寒い季節をホッと温かく過ごしましょう。
自宅で楽しむ！おでんアレンジレシピ3選
コンビニおでんの出汁や具材を活用すれば、自宅でも手軽にひと工夫したアレンジメニューが楽しめます。ここでは「ちょっとしたひと手間」で本格的な〆料理やおつまみに早変わりするレシピを3つご紹介します。
1. おでん出汁で作るリゾット風おじや
材料（1人分）：おでん出汁おたま2杯、ご飯お茶碗1杯、玉子1個、粉チーズ適量、刻み青ねぎ少々
作り方：鍋におでん出汁を温め、ご飯を入れて弱火で2〜3分煮る。ご飯が芯まで温まったら溶き玉子を回し入れ、火を止めて余熱で半熟に仕上げる。器に盛り、粉チーズと刻み青ねぎをトッピング。出汁の旨味とチーズのコクが絶妙な洋風おじやに変身。
ポイント：おでん出汁を濃いめに取っておくと、リゾットのような深い味わいが出せます。粉チーズの代わりにバターを少量落としてもOK。
2. おでん具材のカラフルピンチョス
材料（2〜3人分）：おでんのちくわ、こんにゃく、大根、たまご、串（またはつまようじ）
作り方：おでんから取り出した具材を一口大に切り、串にバランスよく刺していく。お好みでからしマヨネーズ（マヨネーズ大さじ1＋練りからし小さじ½）を添える。
ポイント：色味を意識して具材を串に刺すと見た目も◎。たとえば、白→緑（糸こんにゃく）→黄→赤（練り物）の順に刺すと華やかです。パーティーやおつまみにピッタリの一品。
3. おでんスープの豆乳クリームシチュー
材料（2人分）：おでん出汁200ml、豆乳200ml、小麦粉大さじ1、バター10g、おでんの具（大根・じゃがいも・にんじんなど）合わせて150g、塩・こしょう適量、パセリのみじん切り
作り方：鍋でバターを溶かし小麦粉を炒め、粉っぽさがなくなったらおでん出汁と豆乳を少しずつ加えてのばす。具材を入れて弱火で5分ほど煮込み、塩・こしょうで味を調える。器に盛りパセリを散らして完成。
ポイント：豆乳を使うことで、出汁の風味を活かしつつまろやかなクリームシチューに。小麦粉の代わりに片栗粉でとろみを調整してもOKです。
おでん購入時のコツと賢い買い方
1. 混雑時間帯を避けてスムーズに
おでんは寒い時間帯、特に夕方〜夜にかけて混雑しやすいもの。混雑を避けるには、昼休み前後（11:00～13:00）や深夜帯（21:00以降）を狙うのがおすすめです。待ち時間が短い時間帯を把握しておくとストレスフリー。
2. セット割引＆キャンペーン情報をチェック
各チェーンで実施中の「3点セット割引」「低糖質・健康セット割」などは、具材の組み合わせ次第で最大15〜20円引きになる場合も。公式アプリや店頭ポスターをこまめにチェックし、購入前に割引対象具材を確認しましょう。
3. 具材の選び方と温度管理
大根や玉子は出汁がしっかり染み込みやすい反面、冷めると風味が弱まりやすいので、持ち帰り時は保温パックや保冷バッグの活用を。練り物やこんにゃくは冷めても食感が保たれやすいため、テイクアウト向きです。また、具材は“自分の好みの出汁との相性”を重視して選ぶと、家でもお店の味に近い楽しみ方ができます。
最後に
ここまでご紹介したアレンジレシピや購入のコツを活用すれば、コンビニおでんがますます身近で楽しい冬の味方になります。今年のシーズンは、ぜひご自宅でも多彩な楽しみ方を試してみてくださいね。
